今回は「設立から“自己資金だけ”で経営し続けてきた可能性が高い」ことに注目してベンチャー企業を見抜くJudge100成長の法則をお伝えするとともに
売上が立っているベンチャー企業、会社設立時の資本金が1000万前後で、社員は10人程度、設立から5年以上先で初めて資金調達を行ったベンチャー企業を取り上げていきます。
目次
1. 資金調達?自己資金による運営?
どうして「会社設立時の資本金が1000万前後で、社員は10人程度、設立から5年以上先で初めて資金調達を行ったベンチャー企業」が、成長する企業だと判断できるのでしょうか?
少し考えてみましょう。
A者の従業員の年収を300万と仮定します。会社設立1年くらいはCEO一人で従業員は0人。2年目に2人雇い、3年目に3人、4年目に4人雇って行ったとします。手元に1000万しかなかった時どうなるでしょうか?
1年目:CEOのみ、自分に給料は出さなかった
2年目:CEOも従業員2人も同じ年収を受け取る→(300万×3人=)900万がなくなる
3年目:CEOと従業員5人も同じ年収を受け取る→(300万×6人=)1800万…( ゚д゚)
早3年目にしてお金が足りません!赤字です!
そうです。従業員を雇うということは、給料が発生します。そして手元のお金は減っていきます。
では、なぜ5年後まで資金調達、つまり外部資金を投入することなくA社は存続できていたのでしょうか?
それは、自社でお金を稼いでいた可能性が高いからです。
A社は自分たちの会社のプロダクトやサービスを売り、利益を得て、きちんと会社経営ができていた可能性が高いということです。
2. Judge100成長の法則
「設立時の資本金1000万前後/社員は10人程度/設立から5年以上先で初めて資金調達を行った」ベンチャー企業
A社のように、「会社設立時の資本金が1000万前後で、社員は10人程度、設立から5年以上先で初めて資金調達を行ったベンチャー企業」が成長見込みのある企業だと判断できるのは
・調達までの5年間は資本金+サービス利益で会社を回していた=黒字経営
・サービスによる生存能力が高く(=サービスの価値が高い)、CEOの経営能力も高い
ということがわかるからです。
起業してから数年間、資金調達を行わず経営してきた手腕の持ち主であるCEOがいるベンチャー企業を想像してください。
利益を大幅に出し、従業員を雇えるだけの価値あるサービスを展開しているベンチャー企業に新たにお金を出資したらどうなるでしょうか?
「絶対これからもっと成長するでしょ」と思いませんか?
3.売上が立っている成長ベンチャー企業紹介
それでは、売上が立っているベンチャー企業、会社設立時の資本金が1000万前後で、社員は10人程度、設立から5年以上先で初めて資金調達を行ったベンチャー企業を紹介していきます。