新刊!ベンチャー企業の四季報

ベンチャー企業の何をどう見れば成長する企業を見分けられるのか

 

みなさん、会社四季報をご存知ですか?
就職活動の時に、一度は耳したことがあると思います。

会社四季報には、日本の上場会社の基本情報や株価データや業績などがまとめられており、会社の成長力や投資価値が見えてきます。

主に企業分析を行う時に用いる教科書ですね。

 

そして、上場企業だけでなく未上場企業約12,500社の情報を網羅しているいわばベンチャー企業版の四季報も出版されています。

事業内容・業績・役員・取引先・採用数などのデータを掲載しております。

今回は、そんな未上場企業版四季報とは少し異なった角度から「成長するベンチャー企業の見分け方」をご紹介していきます。

 

★資本金1000万、従業員10人、5年先に調達している企業

調達までの5年間は資本金とサービスの利益で会社を回していたと過程できるため、自社の力も強く、資金を投入することでさらに成長が見込めます。

 

★25歳以下の起業家、エンジェル・シードラウンドの資金調達を完了

エンジェル・VCどちらからの出資も受けているので、ダブルフィルターとなっており、多くの目利きの結果の出資ということで、成長に期待できます。

 

★前回のラウンド、今回のラウンドで同じVCが同額またはそれ以上の出資(他VCも参加)

続けて出資を行なったVCは、これからもっと成長すると目利きして次のラウンドにも参加しています。VCが続けてラウンドに参加しているのは、それだけ魅力のある企業ということです。

 

★設立5年、従業員70人以上、子会社ではなく独立会社、資本金2000万以下

地金での経営が成立しているため、自社のサービスの力が強く、成長見込みがあります。

 

★一人当たりの資金調達が高い

生産要素に占める資本の割合が高く、労働集約型ではないため、成長見込みがあります。

 

★シード/シリーズAのラウンドでCVCも入っている(子会社ではない)

CVCが「将来うちに欲しい」と思うくらいのサービスの可能性が高いです。CVCは事業シナジーのある会社に出資をするため、単に魅力があるだけではなく、そのCVCとの業務提携やクライアントの提供といったネットワーク拡大の利点もあります。

 

★ピッチ大会での優勝経験あり、その後資金調達完了(但し有形を扱う企業・分野に限る)

メディアへの露出による認知度が高まり、顧客の拡大が見込めます。結果として、利益拡大・サービスの加速化に繋がります。

 

★スタートアップのCFOが上場経験者かどうか

経験のあるCFOを魅了した素質や人柄をもつCEOのいる企業、そして経験者がCFOを務めることで上場可能性も高まります。上場という目標に向けて事業を資金などの面からサポートしてくれる強力な助っ人です。

 

★CEOがシリアルアントレプレナーでIPO経験あり

0→1の経験を持ったCEO、つまり起業して上場までの経験があるためビジネスへの理解が高いです。また、創業経験のあるCEOの方が成功しやすいというデータも出ています。

 

★企業価値100億円以上

相場である上場基準ラインをクリアしているため、最低でも3年以内には上場見込みがあります。

 

★25歳以下の起業家、従業員20人以上、設立2〜3年

CEOの魅力、採用力の強さ、そして設立年数の朝さに対して従業員数が多いということは自社サービスでの売上が立っていることが予想でき、今後複数事業を展開する可能性も高まり、成長見込みがあります。

 

★25歳以下の起業家、経常利益1〜2億円

黒字を叩き出しているスタートアップということで、最年少上場の可能性があります。

 

★2億円以下でのシリーズAラウンド調達から5年以上経過しているが、従業員が10人以上増えている

ここ数年での事業成長率が高い、魅力的なサービス、ということが読み取れます。シリーズBラウンドでの高い時価総額が期待できますね。

 

★VCのリードとしてのEXIT実績が高いところからの出資

目利き力の高いVCが投資しているスタートアップということで、成長見込みがあります。

 

★大手企業からの転職率が高い

口コミの良さ、リファラル転職が活発、仕事が面白い、給与が高いという裏付けにもなっています。大手出身の人が社内にいることで、組織作り・ノウハウがあるからこそ成長見込みがあります。

 

★社内エンジニア比率が高い

サービスローンチのスピードが早く、受託開発などエンジニアの力を使った稼ぎ柱の確保もできます。また、エンジニア働きやすい環境なのでしょう。サービス展開が早い、資金ショートの可能性が低いです。

 

★去年から今年にかけて時価総額の伸び率が高いところ

時価総額=企業価値なので、額が上がるのはその企業価値が上がったことを意味します。
魅力的な企業・サービスなので、今後も伸びる可能性があります。

 

★創立1年でシード調達3億円

短期間で大口資金が集まったということは、シードの段階で企業価値がとても高いことを意味します。今後のサービス加速化が期待できますね。
.

★学生起業家、資金調達3000万円以上(子会社ではない)

自分で資金を集めたフットワークの軽さ、交渉術/投資家判断、資本政策を立てる能力の高さが伺えます。若いCEOなら、若い人も同じ立場で仕事ができますね。

 

★資金調達3回、出資元VC5社以上

多くのVCが目利きしている点、そして低%でもラウンドに参加して株が欲しいと思うほどに魅力のあるサービスを提供している可能性が高いです。

 

★調達以降、業務提携5社以上

強い資金力による同業・他業種との業務提携や事業シナジーが生まれ、事業が加速する可能性が高いです。

 

★直近1年以内のサービスリリース(toC向け)の数が多く、ユーザーが1万以上

新規事業を回すスピード、そして顧客へのリーチが早い企業と読み取れます。資金投入によりさらなる事業加速が見込めますね。

 

★シード/シリーズAまでにCFOがいるところ

初期段階で上場を本気で目指しているというCEOの想いが汲み取れます。

 

★ステージAの段階で社員20人、新卒の採用を積極的に行っている

今後のことを考えて若手の育成に積極的であることがわかります。また、雇用できるだけの資金力もみて取れますね。

 

★代表者自身が株主として参加

自己資金があり、資本政策がわかっている(自分の持ち株の調整)CEOですね。会社を所有するという気持ち(所有と経営の合致)が見受けられます。この場合、売り抜けも視野に入れているのではないでしょうか(そのために株を保有)。

 

★調達3回以上、出資元VC5社未満

起業家側がラウンド入りを断っている可能性があります。起業家によるVCパートナー判断ができているのでしょう。

 

★出資元VCの色・特徴に統一があるところ

起業家の投資家判断が的確であり、統一されているとVC間での連携が取りやすいため、事業拡大しやすく、またコンフリクトなしで事業活動ができます。

 

★一回目の資金調達額が10億を超える

VCのシード・アーリーの出資額平均値が1~3億に対して10億ということは、社会に与えるサービスの価値が高い=企業価値が高く評価されたということになります。

 

いかがでしたか?
今回は、約30個のベンチャー企業を見分けるポイントと、なぜ見分けるポイントとなるのかをお伝えしました。
ぜひ参考にしていただけたら幸いです。