皆さんは、月に何回タクシーを利用するだろうか。

終電を逃した時、雨の中取引先まで行く時、急いでいる時、意中の女性にカッコいいところを見せる時、、、。(もう古いか)

タクシーを利用するユーザーの真意は様々であるが、一方でタクシーに対して「普段は利用せず、特別な時だけ利用する移動手段」と定義している人も少なくないのではないだろうか。

それもそのはず。日本のタクシーは少し料金が高い

NUMBEOのデータベースによると、日本のタクシーの初乗り運賃は600円で、アメリカの280円*や中国の270円*と比較してもその差は一目瞭然。

(*海外の運賃はおおよそで記載しています)

そんな“高い”タクシーのイメージが強い日本だが、昨年末、一風変わったタクシーが話題になったのは覚えているだろうか。

(出典:https://curazy.com/archives/232116)

 

そう、DeNAが期間限定で行った「0円タクシー」である。

「初乗り運賃の高い日本のタクシーは高級な移動手段」という概念を大きく覆す、0円で乗れるという画期的なタクシーサービス。

近年、様々な業界で新しい動きが起こっている中で、タクシー業界もビジネスモデルやサービス運営の仕組みなどで変革を遂げつつある。

本記事では、そんな国内のタクシー配車サービスに注目して皆さんにお伝えしていきたい。

 

近年の国内タクシー業界はどうなっているのか

 

タクシー業界のこれまでとこれから

 

バブル期のタクシーといえば、タバコと同じで、“デキる男”の象徴であった。
「お釣りは受け取っといて」と万札を女の子に渡して羽振りの良さを演じる。
現在でもその名残りはあるが、一時から比べると随分減ってしまったように思う。

タクシー業界は、リーマンショック後に大幅に落ち込んだ。

経営悪化により経費削減を行うため、無駄なお金は使えない。

法人利用などの需要が減少し、タクシー業界に大きなダメージを与えた。

 

タクシードライバーといえば“低収入、長労働時間”というイメージも強く、人材の獲得が難しい。

それに拍車をかけるように、高齢化が進むタクシードライバー事情により、タクシー台車数に見合った数の人材を確保できずに、廃業を余儀なくさせられる会社もある。

しかし、一方で市場規模の観点からみると明るいニュースもある。

2020年の東京オリンピック開催に伴うインバウンド需要などを背景とし、タクシー・ハイヤーの配車アプリや、スマートフォンを活用したUberなどの配車サービスなどIT化の波が訪れていることから、タクシー配車サービスは2020年に2015年と比べて2.5倍となる176億円の市場規模になると予測されている。

リーマンショック後以降、ほぼ横ばい続きであったタクシー業界の環境が大きく変わりつつある。

 

海外でイノベーションを起こしたライドシェア 取り残された日本

 

タクシー業界に大きなイノベーションをもたらしたサービスといえば、やはりUberだろう。

みなさんの中には、これまで海外で利用したことがある方がいるかもしれない。

また、利用したことはないかもしれないが、聞き慣れたサービス名なのではないだろうか。

 

Uberとは、ライドシェア。

言わば、相乗りサービスと呼ばれるもので、目的地が同じあるいはその道中である他人と一つのタクシーを使って移動するものだ。

タクシー一台に対して乗客は1人というこれまでのタクシー配送業務に、どうせ同じ方面で運ぶ人が複数人いるのであればみんな一緒に配送してしまえばいいではないかという発想からUberは生まれた。

2000年代後半からから海外を始め、日本でもシェアリングエコノミーという概念が生まれ、多くのシェアリングビジネスが作られている。

ライドシェアのUberをはじめとし、宿泊場所や民宿ををシェアリングするAirbnb。

他にも、カーシェアやレンタルスペースとして会社の中で余っているスペースのシェア。

他には、バックや服をも自分では持たずにサブスクでレンタルシェアできるサービスなど。

 

これまでは、購入したものは購入者のものという所有の概念が強かったが、時代の変化の中で、日本人のモノの所有に対する考え方や価値観の変化により、シェアリングビジネスが広く受け入れられる社会になったのである。

このように、普及しつつあるシェアリングビジネスだが、新たな社会の流れを阻止する大きな壁が日本には存在する。そうれが、法律の問題だ*。

(*今回のトピックはタクシー配車サービスのため、タクシー業界に関する障壁を取り上げる)

 

Uberは、先ほども述べたように相乗りサービス、ライドシェアサービスである。

同じ方面への乗客を複数人乗せて、運賃を割り勘する制度。

しかし、海外に比べて日本ではUberが普及しない

しない、というよりも、できないのである。

Uberのサービスは、日本で言うところの『白タク行為』であり、ライドシェアサービスにおける安全性が整備されていないことを理由とし、日本では道路交通法により禁止されている。

政府にライドシェアに関する規制緩和を求める動きはあったが、基本的な白タク行為に関しての容認はおりず、例外として交通不便な過疎地域を対象として自家用車による旅客運送を認めている。

 

海外で大きな注目を集めたライドシェアサービスだが、日本での運営は法律の問題により、大手企業をはじめ海外企業や国内スタートアップも困難を強いられているのである。

しかしながら、日本ではタクシー業界にはびこる課題やこれまで変えられることのなかった業界のルールにメスを入れる新たなサービスが生まれている。
国内タクシーに関連するサービスやユニークな取り組みについて見ていこう。

 

国内タクシー関連サービスの紹介

 

各タクシー会社によるユニークな取り組みやタクシー業界に新たに参入したスタートアップを紹介していく。

 

日本交通 (http://www.nihon-kotsu.co.jp/)

2012年 陣痛タクシー、キッズタクシー

2016年 クナイプとのコラボレーションバスソルトをプレゼントするクナイプタクシー

2016年 富士急行と連携した観光タクシーによる富士山日帰り旅

2016年 P&Gと共同で“車内の脱ニオイプロジェクト”
クサくないタクシーが選べる「ファブタク」

2016年 夏のタクシー移動を、もっと快適に。伊右衛門と連携したおもてなしタクシー

2018年 タクシーを貸し切り、車内からでも都内の桜名所を満喫できる観光タクシー商品
「江戸さくら巡り お花見タクシー」

 

JapanTaxi株式会社 (https://japantaxi.co.jp/)

2011年 JapanTaxi(旧:全国タクシー)アプリを開発 累計250万ダウンロード突破
2016年 花王めぐりズムとコラボした「めぐりズムタクシー」ホットアイマスクの配布

2016年 ベネフィット・ワンと協業して、福利厚生会員を対象に
「タクシー初回利用割引サービス」

 

DeNA 配車サービス「MOV」 (旧:タクベル) https://m-o-v.jp/

0円タクシー 「どん兵衛タクシー」
契約スポンサーの広告宣伝費によって乗客が支払う料金が無料になるビジネスモデルで展開された期間限定のサービス

 

三和交通株式会社 (http://turtle-taxi.tumblr.com/)

「タクシーにゆっくり乗る」という新しい乗り方を提案する「タートルタクシー」

電脳交通 (http://www.cybertransporters.com/)

徳島にあるスタートアップ、地方のタクシー会社を中心にサービスを提供する
全国の小規模タクシー会社向けのコールセンターアウトソーシングサービス
「クラウド型タクシーコールセンター」

 

株式会社notteco (https://notteco.jp/)

長距離ライドシェアサービス

 

株式会社ZERO TO ONE (http://www.norina.jp/)

国内最大級相乗りアプリ「nori-na(ノリーナ)」
ドライバーと、相乗りしたい同乗者をマッチングするサービス

 

国際自動車株式会社 (https://www.fulcul.com/)

スマホを振るだけで空車タクシーを呼ぶタクシーアプリ「フルクル」

 

東京ハイヤー・タクシー協会 (http://takkun.taxi-tokyo.or.jp/)

「スマホdeタッくん」