ベンチャーキャピタルとは?詳しい図と具体例から学ぼう

ベンチャーキャピタルとは

 

VCとは、ベンチャーキャピタル(Venture Capital)の略です。VCの役割としては、“ベンチャー企業に出資をすること”です。わかりやすく、「成長しそうなベンチャー企業やIPOを目指しているベンチャー企業にお金を投資するファンド」と考えてください。

 

VCの構造はこちら▼
このVC構造を元に説明していきます。

 

 

ベンチャーキャピタルの社長

 

どの会社にも“社長”がいることは皆さんもご存知だと思います。

ではベンチャーキャピタルはどうでしょうか??

ベンチャーキャピタルにも同じように“社長ポジション”があります。それがGP(ジーピー)と呼ばれる人。

GPとは、General Partner(ジェネラル・パートナー)の略で、ファンドの運用者です。
ファンドの運用者、つまり“VCという組織が保有するお金を自由に使える人”と理解しておいてください。(*GPについての詳しい説明はこちら)

 

ファンドとは?
機関投資家や富裕層から集めた資金を運用する投資のプロ集団を指します。そして、集めた資金をベンチャー企業に投資して運用するプロ集団をファンド=VCというのです。

 

 

 

ベンチャーキャピタルのお金の集めかた

 

GPはファンド運用の役割があるといいました。ファンド運用とは「ベンチャーキャピタルが保有するお金をベンチャーに投資していくこと」です。

では、ベンチャーキャピタルが保有している“お金”はどこからきているのでしょうか?

 

こちらをご覧ください。今、このファンドは総額6億円を保有しています。

 

ベンチャーキャピタルの社長であるファンド運用者、GPの下に注目しましょう。

LPと書かれた人々がそれぞれ1億円ずつ計6人いますよね。

そうです!LPという人々がファンドであるVCへお金を出資しているのです。

LP(エルピー)】とは、リミテッド・パートナー(Limited Partner)の略です。
VCファンドに対して出資をする人々のことを指します。(*LPについての詳しい説明はこちら)

⇒ベンチャーに出資をする人=ベンチャーキャピタル、

ベンチャーキャピタルに出資をする人=LP

 

ベンチャー企業的に言い換えてみると、

GPがLPから資金調達を経てVCが誕生する」ということです。

 

*実際はLPだけでなくGP自身もファンド総額の1%は出資をするのですが、今回はわかりやすくするために、ベンチャーキャピタルへの出資はLPのみとしています。

 

 

ベンチャーキャピタルのお金の使い方

 

LPから資金調達をしたGPは、めでたくベンチャーキャピタルとして活動することができます。

では、ベンチャーキャピタルの役割であるファンド運用とは実際に何をするのか。

 

ベンチャーに興味のある皆さんならもうお分かりですよね。

 

ベンチャーキャピタルの役割は「ベンチャー企業への出資」です。

ベンチャーキャピタルは保有しているお金を

「このベンチャーはイケてる!」「成長しそうだ!」「出資したい!」

と思ったベンチャー企業に投資します。投資するベンチャー企業は1社だけでなく何社もあります。

ファンドの規模が大きければ大きいほど、ベンチャー企業に出資できるお金もたくさんあるので多くのベンチャー企業に投資することができます

 

 

ベンチャーキャピタルとベンチャー企業の約束事

 

LPから集めた大金をベンチャー企業に投資してくれるベンチャーキャピタル。

「起業したくてもお金がない人は、銀行や友人から借りなくてもベンチャーキャピタルがいるから余裕じゃん!」

と一見“起業家に優しいベンチャーキャピタル”にも見えますが…うまい話ばかりではありません

 

ベンチャーキャピタルからお金を出資してもらう時の約束事って?

 

 

ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業にタダで出資するのではありません。

これを見てください。

2億円投資してもらったベンチャー企業から太い黒矢印が出ていると思います。
さらに、黒矢印には“リターン”という文字が書かれているのはわかりますか?

これがベンチャーキャピタルとベンチャー企業の約束事です。

ベンチャー企業はベンチャーキャピタルから出資を受けるとき、“リターン”の約束をします。

“リターン”の約束を、ベンチャー用語でいうと「Exit」といいます。

 

Exitとは?
ベンチャー企業が会社を大きく成長させて上場する(IPO)か、大手企業や海外企業など他企業に買収される(M&A)かを指します。

 

つまり、出資を受けたベンチャー企業は「このExitを目指しますよ」という意志をVCに約束するのです。

さらに!このExitには約7〜10年という期限があるのです!

 

「10年も猶予があるならExitなんて余裕でしょ〜」

 

もちろん、2、3年で達成するベンチャー企業も日本にはいます。

がしかし、皆さんは聞いたことがありませんか?

ベンチャー企業はほとんどが失敗する」という言葉。

 

そうなのです。ベンチャー企業はそもそも成り立たせることが難しいにもかかわらず

加えて、10年という短い期間でIPOやM&Aといった「ベンチャー企業の成功」を獲得しなければならないのです。

 

 

ベンチャーキャピタルの循環

 

いかがでしたか?

ベンチャー企業が資金調達を行うときにベンチャーキャピタルというワードが出てくるので、
ベンチャーに興味のある方なら、ベンチャーキャピタルについて詳しい方も多かったのではないかと思います。

 

ただ、

実はベンチャーキャピタルは“GP”という社長がお金持ちの“LP”から出資を受けて運営されているファンド」であったり
ベンチャー企業がベンチャーキャピタルとしている約束事」などは初めて聞いた方もいるかもしれません。

 

ベンチャー企業にはベンチャーキャピタルという存在が必要ですが、ベンチャーキャピタルもまたベンチャー企業という存在が必要です。

この記事で、「ベンチャーキャピタルのことについて」「ベンチャーキャピタルのお金の動きについて」少しでも理解してもらえると嬉しいです。