これまでに日本のVCによる出資や資金調達についてのお話を紹介してきました。
今回は、“海外のVC”に注目してベンチャー企業を見抜くJudge100成長の法則をお伝えするとともに
海外大手にM&Aされる可能性が高い日本のベンチャー企業を直近調達日の早い順にランキング形式でご紹介します。
目次
1.海外がホームグラウンド、しかし日本にも積極的に出資する海外VC

有名どころで言えば
500 startups japan
Draper Nexus
Fenox Venture Capital
株式会社DGインキュベーション
株式会社Will
Eight Roads Capital
スパイラル・ベンチャーズ
D4V
スクラムベンチャー
などが挙げられます。
上記に挙げたベンチャーキャピタルは、シリコンバレーをはじめとする海外にも活動拠点を持ち
そして日本のベンチャー企業へも出資活動を行っています。
海外のVCが日本にも投資範囲を拡大する理由として、やはり日本の技術力の高さが魅力の一つと言っても過言ではありません。
また、「起業エコシステム」も整いつつある今の日本に大きな期待を寄せて出資を行う海外VCも少なくありません。
2.海外ベンチャー企業のExitの主流
近年の日本のExitはIPOよりM&Aの方がやや多い傾向ですが、海外と比較すると日本のExitは上場=つまりIPO(株式公開)の割合は依然として高いです。
しかし、アメリカをはじめとする海外はその逆で、ExitといえばM&A(合併や買収)が主流なのです。
日本でのM&Aの件数が増えてきている要因としては、
“オープンイノベーション”と呼ばれる大手企業とベンチャー企業の事業連携を推進するイベントが盛んに行われていること”
が挙げられます。
またExitの準備期間がM&AはIPOに比べて早いので、いいプロダクト・サービスを作って大手企業に売ってしまおう(子会社化)という経営戦略を取るベンチャー企業が増えてきたことも挙げられます。
…とはいうものの、やはり自分で立ち上げた会社。
「我が子のように思い入れがある自分の会社をそんな簡単に他の人に渡したくない」
という経営者も多いです。
また、さらには「会社のゴール=上場」という考えも残っているため
海外に比べ、日本ではIPOの割合が高い傾向にあります。

3.Judge100成長の法則
「日本にも積極投資を行う海外VCから調達を完了した」ベンチャー企業
どうして「日本にも積極投資を行う海外VCから調達を完了した」ベンチャー企業は成長の見込みがあると言えるのでしょうか。
それは、
・海外展開がしやすい
・海外のクライアントや提携先、スタートアップの紹介を受けられる
・海外大手企業によるM&Aの可能性もある
ということが読み取れます。
また、日本にも積極投資を行う海外VCから資金調達を行うと
海外VCからの調達というブランドがつくだけでなく国外のメディアにも取り上げられるので、より多くの人の目に止まります。
4. 海外大手にM&Aされる可能性が高い日本のベンチャー企業ランキング
それでは、海外大手にM&Aされる可能性が高い日本のベンチャー企業を直近調達日の早い順にランキング形式でご紹介します。
(*一番最近海外VCから投資を受けたベンチャー企業を見ていきます)
(*調達日が早いほど、今注目のベンチャー企業であるということになります)