最近、スタートアップ界隈のニュースでよく目にするのは
「〇〇会社が△△億円の資金調達を行いました!」という記事。
私は、生きている中で億単位のお金など見たこともないので
ただただすごいとしか思えません。というより、億のお金とか想像もできないです。
皆さんは1億円、見たことありますか?(ある方、ぜひお話聞きたいです。)
恐らく、億単位の資金調達を完了したニュースを耳にしたとしても
いまいち「どうすごいのか」分かりにくくないですか??
資金調達、すごいことはわかるけど、何がすごいの!?
今回は、資金調達に注目してベンチャー企業を見抜くJudge100成長の法則をお伝えするとともに
社員一人当たりの*生産価値が高いベンチャー企業を一人当たりの労働の価値が高い順にランキング形式でご紹介します。
(*具体的には、資金調達額を社員数で割り、一人当たりの労働価値を数値で表しています)
エブセレ運営者/代表
VCとスタートアップのことに精通しており、
これまで学生から50代まで累計1000人以上のキャリア相談を
受けてきた20代女性起業家
実際にベンチャーで働きたい相談から、
そもそもベンチャーってどういうの?まで幅広くお話伺います。
目次
1. 用語説明
「資金調達」「一人あたりの資金調達額」「労働集約型」


つまり、ベンチャー企業がさらなる成長のためにベンチャーキャピタルと呼ばれる人々からお金をもらうことを「資金調達」と言います。


つまり…
一人あたりの資金調達額=資金調達額の合計÷社員の数
ということです。
例えば、以前に資金調達したSTUDIO株式会社を例にあげて考えてみましょう。
STUDIO株式会社は、5000万円の資金調達を行いました。
資金調達した当時の社員数は5人です。
つまり、一人あたりの資金調達額は5000万円÷5人の1000万ということになります。


“ベンチャー企業にどれだけ価値があるか”を知ることができるのです!


労働集約型とは、生産要素に占める資本の割合が低く、人間の労働力に頼る割合が大きい産業のことをいいます。
労働集約型の特徴といわれているのが、労働生産性が低く、労働者の賃金も低くなりがちだということです。
簡単にいうと、労働集約型の場合は「一つのサービスを作るのにたくさんの労働力」が必要になります。
少し例を挙げてみます。
“社員一人あたりの資金調達額”は、ここでいう労働力の価値の高さを数値化していると考えてください。
資金調達は、外部資本を入れること。
そして、出資金額はベンチャーキャピタルが企業価値を算出した上で決めています。
仮に全く同じサービスを提供しているベンチャー企業A社とB社があるとします。
A、Bの今回の調達額はどちらも10億円。A社の社員は100人、B社の社員は10人。
一人あたりの資金調達額は、A社が1000万円(10億÷100人)・B社が1億円(10億÷10人)となります。
A社とB社、どちらの方が「社員一人あたりの労働力の価値」が高いと思いますか?
同じサービスを作るのに“100人で取り組んでいるA社”よりも“10人で取り組んでいるB社”の方が
一人あたりの社員の労働力は高いといえます。
労働力の大小で比べると、ここではA社が「労働集約型」の企業ということになります。
一方B社は労働集約型の企業“ではない”ということになります。
労働集約型“ではない”ということは、社員一人あたりの労働力が高いのです。
これはつまり、高い労働力で作られるサービスやプロダクトはとても魅力的で価値があることも表しているのです!
よって、「社員一人あたりの資金調達額」からわかることは
ベンチャー企業が作るサービス/プロダクトの価値なのです。
2. Judge100成長の法則
「社員一人あたりの資金調達額が高い」ベンチャー企業
VC(ベンチャーキャピタル)たちは「一人あたりの資金調達額」から、ベンチャー企業の“何”を見極めているのでしょうか?
社員の労働力の高さ
ベンチャー企業のサービス価値の高さ
の2つです。
「一人あたりの資金調達額が高い」ことから、
少ない従業員数なのに、価値のある魅力的なサービスを提供できるベンチャー企業であるといえるのです。
働く場所を探すときにどんな社員さんがいるのか気になりますよね。
優秀で仕事のできる社員さんのいるベンチャー企業で働いてみたい!と思いませんか?
(自分もその仲間入り〜♫みたいな。)
人は、優秀な人のそばにいる方が成長するスピードも早いです。
人の価値・人の成長は、ベンチャー企業の価値・成長の向上にもつながります!期待も高まりますね。
3. 社員一人当たりの生産価値が高いベンチャー企業ランキング
それでは、社員一人当たりの*生産価値が高いベンチャー企業を一人当たりの労働の価値が高い順にランキング形式でご紹介します。
(*具体的には、資金調達額を社員数で割り、一人当たりの労働価値を数値で表しています)
今回は、社員一人あたりの資金調達額が5000万円以上=労働価値が5000万以上のベンチャー企業を扱っています。