2019年!VCが期待するスタートアップトレンド市場ランキングと注目のスタートアップ


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さて、今年もVCによる2019年のスタートアップトレンド市場の予想コメントがアップされました。

TechCrunch Japan様の「日本のVC・エンジェル投資家が予想する2019年のスタートアップ・トレンド」に掲載されているVC・エンジェル28人のコメントから期待されているスタートアップの市場トレンドを集計し、ランク付けしていきます。

また、トレンドにランクインした領域において注目すべきスタートアップもご紹介していきます。

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2019年VCが思うスタートアップトレンドランキング

 

第5位  AI 4票

2018年に引き続きランクインしたAIです。AIエンジニアの求人も多く見受けられることから、ますますスタートアップでのAI人材の需要は高まっています。

2016年にキーワードとして姿を表したAI。当時の日本ではそれほど普及しておらず、多くの人がAIを具体的にどうビジネスに活用していくのか想像しにくいものでした。しかし、現在では、AI×医療・ヘルスケア、AI×スマートスピーカー、AI×営業などあらゆるものにAIが掛け合わされて新たなサービスが生まれています。

 

◯AI領域で注目すべきスタートアップ

株式会社ABEJA (https://abejainc.com/ja/)

蓄積されたビックデータからAI(人工知能)のディープラーニングを活用して、多様な業界・シーンで社会実装事業を展開する企業

累計調達総額60億円以上の企業価値が高いスタートアップです。2018年12月にGoogleなどからも調達を完了し、国内AI市場のトップを走る企業です。

 

第4位   SaaS 5票

2018年はSaaS元年とも言われいた年ですが、2019年も引き続きその波が来ると予想されています。2018年のスタートアップ年間調達総額が約300億円と過去最高を記録しています。ただ、SaaSビジネスを展開するスタートアップの中には実態以上の高いバリュエーションをつけられているところもあるため、SaaSバブルのような状態に懸念を示しているVCもいました。

 

◯SaaS領域で注目すべきスタートアップ

株式会社カケハシ (https://www.kakehashi.life/)

2016年3月に設立された電子薬歴システム「Musubi」サービスを提供するスタートアップです。

カケハシのメンバーである中川COOは東大在学中に2社会社を起業、マッキンゼーではM&Aや企業再生などを手がけていました。海老原CTOは凸版印刷やグリーでの開発経験、スタートアップであるサイカでは取締役CTOを務めた人物です。そして、執行役員の人も医療業界での事業経験を3社(9年)、立ち上げも経験しています。会社自体も月次4000万の売上に達していて、問い合わせも8000店舗と急成長を遂げているスタートアップです。

 

第3位 D2C 6票

2019年、新しくランクインしたのがD2C。D2Cとは、Direct to Consumerの略で、消費者に対して直接商品を販売する仕組みのことを指します。 つまり、自社で企画し製造したものを自社の販売チャネル(ECサイトなど)で販売する仕組みのことです。

2019年のVCのトレンド予想コメントを見て感じたのは、D2Cのように個人が稼げるサービスを始め、個人をPRに活用するインフルエンサーなど、これまで以上に「個人」に焦点を当てたビジネスがトレンドになっているということです。従来は、反応がすぐに現れるが収益につながるスピードがB向けに比べて遅いとされてきたC向けビジネスですが、今後は大手企業を始めスタートアップも「個人」、ユーザーに寄り添う必要が出てきそうですね。

 

◯D2C領域で注目すべきスタートアップ

株式会社Clear (https://clear-inc.net/)

日本酒定期購入サービス「SAKELIFE」を運営するほか、日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」やオリジナル日本酒ECサービス「SAKE100」を展開するスタートアップです。2018年12月に、過去最高となる月間72万PV・32万UUを達成し、世界160ヵ国以上で読まれる世界最大級の日本酒専門WEBメディアというポジションを確立させています。

 

第2位    エンタメ(テック) 7票

TikTok、*VTuber、ライブ、インフルエンサーなどミレニアル世代から圧倒的な支持を得て急成長を遂げたエンタメスタートアップ。2019年も、インターネット玄人であるミレニアル世代をターゲットとした新たなサービスが引き続き生まれることでしょう。

また、エンタメテックでは音楽やスポーツ分野にも注目が集まっています。エンタメテックを活用して、音楽業界の人々を支援するサービスやスポーツチーム運営を支える新たなビジネスモデルが創出されると予想されています。

*VTuberとは「Virtual YouTuber」の略語。YouTuberやクリエイターに代わってモーションキャプチャー技術で作成した3Dバーチャルモデルキャラクターを動画に登場させます。

 

◯エンタメ領域で注目すべきスタートアップ

株式会社クレオフーガ (https://creofuga.net/)

音楽クリエイターや声優、アーティスト向けの音楽コンテスト、コンペ、オーディションを開催するサービスを提供するスタートアップ。

岡山発のスタートアップで、2018年3月には総額2.6億円の資金調達を完了させており、地方スタートアップで成功している期待のスタートアップである。

 

第1位   インターネット 10票

2019年、もっともVCが期待するスタートアップトレンド市場は「インターネット」でした。インターネット領域と一口で言っても様々で、特にコミュニティ型のインターネットサービスと、従来のインターネットサービスの変革がが2019年トレンドになるとVCは予想しています。働き方や人々の娯楽が変化する中で、会社だけでなく様々なコミュニティに属することが一般化しつつあります。また、これまでのインターネットサービスでは補うことができなかった余白の部分に焦点を当てて、新たなサービスを展開するスタートアップも出てくることでしょう。

 

◯インターネット領域で注目すべきスタートアップ

ノイン株式会社 (https://noin.tv/)

コスメ・スキンケアのお得な情報を提供する通販アプリや、メイクなどの動画コンテンツを提供するスタートアップ。開始半年で約40万ダウンロードを突破した化粧品コマースアプリは、多くの若い女性に支持されています。購買者の真理を分析し、単に動画にコマースをくっつけただけのサービスを展開するのではなく、これまでになかった商品体験を提供しています。

 

 

2018年と2019年で、VCによるスタートアップトレンド市場の予想に大きな変化があったといえばFintechがランクインしなかったことです。(2018年はトレンド予想1位でした)

ICOやブロックチェーンなどのFintech領域でのスタートアップがトレンドになると予想されていましたが、仮想通貨や情報の流出により各国で規制がされたり、詐欺が横暴したことから思ったほど伸びまかった結果となりました。その点を踏まえて、2019年VCのスタートアップトレンド市場予測にあまりFintech領域が上がらなかったといえます。

 

<補足>

各VC、エンジェルのコメント一覧(概略)

・ブロックチェーン、SAAS、Fintechの拡張(小口融資、請求書、ローンなど)

・メディア、EC、決済などのインターネット

・古いインターネット時代のサービスをリプレイス、Vtuberやスポーツなどのエンタメテック、トランスヒューマン(人間の能力の拡張/バイオ×IT)

・D2C、SMB向けのフィンテック、AI

・AI

・SAAS、CLOUD、Industry Cloud(伝統的業界の先端ITによる課題解決=IoT SaaSやロボティクス、AIによる自動化)

・第1次、第2次産業の分野でテクノロジーを活用して、産業の”いちプレーヤー”として参入し、顧客価値を高める事業=歴史の古い産業のしきたりやルールにテクノロジーで切り込んでいく

・コンシューマーニーズ(TikTok、Vtuber、インフルエンサー、ライブ系)

・EC

・CLOUD、D2C、シェアエコ

・スマホ、クラウド、IOTなどのIT

・原子力、バイオ

・MAAS、D2C

・ドローン

・VR、Vtuber、

・宇宙、AI、医療、次世代バッテリー(EVや蓄電ニーズ)

・SAAS、セールステック

・スマホ

・ライブ・エンタメ、ヘルスケア、スポーツ、

・スポーツIT、ヘルスケアIT、VR

・MAAS、インバウンド、シェアエコ、フィンテック、レガシー産業

・D2C、ゲーム、AR 個人活動や商売

・個人回帰_SAAS、個人が稼げるサービス、サブスク、決済、IOT音声

・医療、ヘルスケア、レガシー産業への変革、コミュニティ型メディア、ファンビジネス、動画

・エンタメ(スポーツ、ライブ、インフルエンさー)、D2C、動画、シェアエコ(+ブロックチェーンの活用)

・AI、SAAS、スマートスピーカーなどのIOT

・人手不足へのソリューションサービス、D2C、コミュニティ、キャッシュレス