今回はベンチャー企業の組織のある人物についてみなさんに考えてもらいたいと思います。
資金調達の際によく目にするあの人物。実は、とても重要な人物なのです。
私はその人物をハンズオン界のラスボスだと思います。
今回は、社外取締役に注目してベンチャー企業を見抜くJudge100成長の法則をお伝えするとともに
社外取締役にVCを置いているベンチャー企業を直近調達日の早い順にランキング形式でご紹介します。
目次
1. 用語説明「社外取締役」「ハンズオン」


社外取締役の人の業務としては、簡単に言えば第三者の立場から経営状況のチェックを行う人のことです。常駐はせず、主に取締役会や会合の時に来ます。
最近、多くの会社で「社外取締役」を設置するところが増えました。
ベンチャー企業もそのうちに含まれます。
中には、「社外取締役」が社内の取締役よりも多い会社もあるくらいです。(まじか!)
自社内だけでは不十分な経営に関するアドバイスを多くの人が求めているということですね。

その前に、ハンズオンについて説明しておきます。
VCは「お金をベンチャー企業に出資する投資係」と以前お伝えしましたが、投資以外にも「ハンズオン」を行います。
この「ハンズオン」とは平たく言うと、むっちゃ面倒見る!みたいなことなのですが
VCに置けるハンズオンとは、CEOからのビジネスに関する相談に乗ったり、アドバイスをしたり、
悩みを聞いたり、励ましたり…と心身ともにベンチャー企業の成長を手助けするために行うことです。

「社外取締役」だって別にベンチャー企業に常駐しているわけではないし、大体は同じようなことしてるから特に「ハンズオン」と差はないんじゃないの?どうしてラスボスなの!

しかし、今回導入にもあるように“ラスボス”とつけて差別化を図ったのには、ある一つの大きな理由があります。
それは…
「社外取締役」に就くというのは「その会社の成長に対して責任を持つ」ことだからです。
ここが「ハンズオン」との大きな差です。
出資した後、多くのVCはハンズオンとしてベンチャー企業を支えます。
しかし、「社外取締役」というのは、そのベンチャー企業の役員として、会社を支えるという責任が加わるのです。
いきなり、役員だの責任だのと耳にすると「社外取締役ってなんだか怖い…」という印象を持ってしまいます。
しかし、そこは成長見込みがあるベンチャー企業のCEO。CEOの力量でそんな不安を跳ね飛ばします。
2. Judge100成長の法則
「資金調達時に、出資元VCの人を社外取締役として設置している」
「資金調達時に、出資先VCの人を社外取締役として設置していること」で、成長するベンチャー企業だと判断できるのは
社外ではあるが、身内のような立ち位置からの直接的な経営アドバイスを受けられる
出資したVC自らが役員として会社に属し、出資したベンチャー企業が成長することの責任を持った
ということが読み取れるからです。
これほど愛のあるラスボスっていると思いますか?
愛もあり使命感もあり緊張感もある「社外取締役」の存在。
ベンチャー企業にとって、愛情と適度な緊張感は成長するための大きな材料となります。
3. 社外取締役にVCを置いているベンチャー企業ランキング
それでは、出資元VCの人を社外取締役として設置しているベンチャー企業を直近調達日の早い順にランキング形式でお見せします。